横浜ならではの「クルージング」はいかが?

横浜ならではの「クルージング」はいかが?

横浜には、もちろん江戸時代からの伝統を引き継ぐスタイルの屋形船があります。
しかし考えてみれば、横浜は幕末以来の国際都市ですね。「江戸情緒」とはまた、ひとひねりちがった角度からの魅力もあるわけです。実際、馬車道や赤レンガ倉庫をはじめとする重厚な石造洋風建築といった「異国情緒」が味わえる街が横浜。その一方で超近代的な高層ビルや国際展示場・会議場も壮大な存在感を放っており、歴史ばかりではなく「現代」も「未来」も感じさせるのも横浜の魅力となっています。
そんな横浜ですから、ちょっと洋風な切り込み方もアリ。というわけで、クルーズ船やクルージング型屋形船の楽しみ方を見てみましょう。

 
 手軽に楽しめるクルージング・シーバス

横浜には、鉄道、バス、タクシーと同じように乗り降りできる水上バス、「シーバス」があります。通勤・通学にも使おうと思えば使えるもので(そういう人はほとんどいませんが)、横浜駅ちかくにも乗り場があり、予約なしにチケットを買ってふつうに乗れます。
食事を摂りたい場合や15名以上乗船の場合は予約が必要になります。
予約すれば、食事はコース料理やビュッフェ料理が用意可能。コースは横浜駅東口から出て、みなとみらい21、赤レンガ倉庫を経て、山下公園に至ります。
いわば屋台船コースの定番をなぞっていますので、幹事さんが屋形船パーティーの景色や雰囲気をだいたいつかむための下見に利用するといいのではないでしょうか。シーバスは単層船で、デッキからは海水面にちかい高さから周囲の風景をながめることができます。屋形船にちかいイメージで見られます。

 
 羽田空港を発着する飛行機をながめるクルージング

ちょっとユニークなクルージングに、こういうものがあります。羽田空港はもちろん東京都にあるのですが、大田区ですから横浜からも目と鼻の先。川崎方向に少し行くだけで、かなりちかくまでアプローチできます。
そうしますと、離陸・着陸ともにたいへん低い高度で巨大な旅客機が飛び交っていくわけです。船のうえからだと、それをほとんど真下で見上げることができます。ヴィジュアル的にもサウンド的にも、それはもうすごい迫力で、こわくなるほどです。ずっと見ていても飽きません。
標準的には昼間のクルージングになりますが、夜間もおすすめです。横浜から東京湾にかけての美しい夜景が楽しめるのはもちろんのこと、夜間飛行に飛び立っていく旅客機の風情もなかなかのものです。
要予約ですが、1名からでも乗れるプランもあり、これも屋形船パーティーの下見に利用することができそうです。

 
 工場萌えのナイトクルージングもアリ!

工場夜景を観賞するナイトクルージングです。こちらも横浜というよりは川崎寄りのエリアになります。なんといっても「京浜工業地帯」の工場群ですから。四大工業地帯……最近はもう、北九州が抜けて「三大工業地帯」というそうですが、その中で工業生産額第2位の京浜工業地帯。ひとつひとつの工場の規模はもちろん、その密集した数の多さもたいへんなものです。
そうした工場密集地帯の夜が、最近たくさんの人びとを惹きつけています。無骨な鉄の塊がそびえ立つ姿をいろどるランプや照明の数々。どれひとつとして欠けることなく輝いて、安全管理やメンテナンスが行き届いていることを表しています。ものづくり立国・日本の誇りです。
川崎エリアですと、東燃ゼネラル石油、JX日鉱日石エネルギー、旭化成ケミカルズ、東亜石油、昭和電工、川崎天然ガス発電所、東京電力火力発電所、昭和シェル石油のタンク群などが埋め立て人工島に広がっています。これらは地上からでも見られますが、やはり水運がカギとなるのが工業地帯というものですので、池上運河、南渡田運河、田辺運河といった水路からながめるのが最高です。工場や施設にもぐっとちかく迫ることができます。
横浜港エリアにも工場夜景の見所はあります。横浜ベイブリッジを越えたあたりで横浜港のガントリー・クレーン群が見えてきます。横浜港シンボルタワーも見えてきて、しばらく高速航行します。少しゆれますが、運がよければ夜光虫が見られることもあります。さらに進むと横浜造船所があり、その先はJXTGエネルギー根岸製油所など、石油化学コンビナートが林立しているエリアになります。会場からのながめが主体となりますので、ぐっと近くに迫る迫力は川崎エリアに一歩ゆずりますが、それでも工場群の広がりは壮観です。
川崎エリアにしても横浜港エリアにしても、最大の魅力は一言で言って「フォトジェニック」であることです。近年はやりの言葉でいえば「インスタ映え」。スマートフォンでもいいですが、ぜひ、ちょっといい一眼レフを用意されるとベターです。広角レンズがあると迫力ある写真が撮れるでしょう。
 
工場夜景を楽しむクルージングは要予約です。団体貸切が基本ですが、少人数やひとりからでも乗船できる乗り合いプランも探せば見つかるでしょう。屋形船を運航する船宿が所有するクルーズ船の場合も多々あります。
「クルージング」はもともと、基本的に「航行を楽しむ」のがメインですので、あまり食事にフォーカスしません。工場夜景クルージングは特に、工場をながめたり写真を撮ったりするのがメインになりますので、食事はせいぜい軽食が出される程度となっているものが多いようです。ディナークルーズの企画もときにはありますが、料金の方は普通の屋形船と同じくらいになってきます。
 
★その他、横浜ならではのクルージング&屋形船★
基本的に単層構造の屋形船にくらべて、クルーザーは大型のものになると多層化もできますし、フロアも広くとれますので、より幅広い多様な企画に対応できます。
実際に見かける企画として、たとえば「船上ディスコクルーズ」なんていうのがあります。小規模なものなら屋形船でもできなくはないでしょうが、船が変なゆれ方をしそうです。その点、大型クルーザーならがっしりしていますので、楽々とできます。
同様に、ライブショークルージングも相当の人数を集めて興行できます。ふだん、ライブハウスなどを使ってライブ活動をしている方々も、イースターやクリスマスといった特別な折節に、思い切って大型クルーザーでのライブショーを開いてみてはいかがでしょうか。
 
さらに思い切った企画もあります。大型クルーザーの中には、ルーフトップにヘリポートをそなえたものもあります。……と言えば、どういうものか想像がつくと思います。
そうです。東京・横浜上空の空の散歩で夜景の大パノラマを楽しんだあと、クルーザーに降下して乗船、食事とワイン、シャンパンを楽しむという展開になります。まさに大富豪気分ですね。
こういうものになりますと、まずは基本的に「カップル向け」になるでしょう。そして、それこそ本当に特別な機会のデート向けです。いちばん考えられるのは「プロポーズ」でしょうか。成功率は100%に限りなく近づくことでしょう。
ほかにも「銀婚式」や「金婚式」での利用も考えられますね。ご両親へのプレゼントに最高です。
こうしたヘリ観光クルーズには、高級ハイヤーの送迎や、プロカメラマンによる随行・記録といったオプションも付けられる場合もあります。

 
 横浜クルージングを楽しみましょう

このほかにも、横浜ならではの「飲茶&点心ランチクルーズ」などさまざまな企画があります。
横浜には、一年中いつ来ても、どの時間帯でも、その時々なりの楽しみ方があります。


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